感受性が豊か
見た目や行動から、度胸があるとか怖いものなしと思われがちな息子。
でも実は慎重派で怖がりでビビり屋です。
常に周りにアンテナを張っているため、ほかの人の会話を自分に言われているように感じることも多々あって、よく聞いているなぁと思うことがしばしば。
そして、君に言っているんじゃないよあっちさんの話だよと思うこともしばしばです。
今までたくさんの大人と接する機会がありましたが、息子が心から信頼してなつく大人は少ないように感じます。
園の先生たちに対してはまだ距離を持って接しているようです。
入園するまで毎日のように通っていた子育て支援センターでは、二人のうち一人の先生には心を開いていました。
近所のママさんにはなついていて、自分から話しかけたり近寄ったりしています。
おそらく、息子は人を見て「この人は自分を受け入れてくれているか」を感じ取っているのではないか?と思っています。
先日、体調を崩している実母のお見舞いに息子も連れて行きました。
最初は、おばあちゃんが入院していることがショックでなぜお家にいないのか不安で仕方がない様子でした。
「お見舞い行きたくない」と何度も言っていたほどです。
いざ病室に行くと、元気づけようと思ったのか一生懸命お話をしていました。
園での出来事を話したり、自分の大事なおもちゃを見せたり。
おばあちゃんとギュッと抱きしめあったり。
帰る頃になると、急に口数が減り私に抱き着いて啜り泣きをはじめました。
「もう元気なのにどうしてお家に帰らないの?」と。
帰りのエレベーターまでおばあちゃんと手をつなぎ、エレベーター前のベンチでおばあちゃんから離れなくなりました。
目にはたくさんの涙。
私をはじめ夫も母も思わずもらい泣きをしてしまいました。
大好きなおばあちゃんが入院している、家にいないことが本当に心配で不安なんだなぁと思いました。
感受性が豊かな息子は、テレビや絵本で悲しいお話を読むと途端にしくしくと静かに泣きます。
夜も、怖い夢や悲しい夢を見たくないからと夢を見たくないと言います。
そんな息子のことを思い、昨晩はなんだか私がしんみりしてしまいました。
こんなに心優しい息子を毎日怒ってばかりの私はひどいな…と。
今朝は穏やかな気持ちで息子に接することができました。